知って対策!ヘルペスの原因とは?

帯状疱疹もヘルペスの一種

日本人の約7割がウィルスのキャリアであるという調査もあるほど、国民的な病気となりつつあるヘルペス。唇の周辺に水膨れができる口唇ヘルペス患者がもっとも多く、その次に性器に同様の水膨れができる性器ヘルペス患者が多く存在します。これら一か所に症状が現れる単純ヘルペスのほかに、小さな湿疹がたくさん発症したうえに繋がって広がっていく帯状疱疹に悩まれる人も多くなっています。この帯状疱疹は実は50代以上の女性の発症が多くなっています。
これらの水膨れの原因はひとつ。ヘルペスはウィルス性の感染症です。ですから、誰かが持っていたウィルスに感染することで、どんどん人から人へとうつる病気です。しかし、中には“最近、人と接していないけれど”と思う人がいるかもしれません。特に50代を過ぎて帯状発疹を患う人などは、まったく感染経路に思い当たる節がないという人も多くないでしょう。実はこのヘルペスウィルスは一度感染すると、体内の神経系の裏側に潜んでいて、完全に根治することが難しいといわれています。すなわち、20代や30代の頃にヘルペスウィルスに感染し、自覚症状もないままにキャリアとなって、50代を過ぎて体力の衰えとともに免疫力が低下したことで発症してしまうのです。

体内に潜んだヘルペスウィルスが原因に

体内に潜んでいるウィルスが発熱や紫外線、歯科治療などの刺激やストレスを受けることで活性化され、再び症状を引き起こします。風邪をひいたときに口の周りに水膨れができたことはありませんか。それは風邪の症状のひとつではなく、刺激を受けたヘルペスウィルスが活性化し、口唇ヘルペスを引き起こします。こういった自覚症状がある場合、ヘルペスウィルスのキャリアであることは疑いのない事実といえます。
ヘルペスウィルスは口や顔面に発症する水膨れの原因となる1型=HSV-1と、下半身、主に性器に発症する2型=HSV-2とに分類されます。HSV-1に感染すると歯茎や顔面、角膜などに発症する場合もあります。重度な場合には脳に感染して、ヘルペス性脳炎を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。HSV-2は性器や肛門に感染します。

しかしながら現時点で、体内に潜伏したヘルペスウィルスが活性化するメカニズムや原因は、判明しておりません。そもそも、疲労やストレスといった短期的には身体機能に影響が生じない症状自体が、科学的に解明されていないのも原因です。宿主の免疫力低下している為、ヘルペスウィルス自信が生命の危機を感じ、体外に生存の可能性を求めて、増殖し活性化し繁殖を目指しているともいえます。ただ、疲労やストレス等で身体が弱っている時にヘルペスの症状があらわれている事実は変わりませんので、普段からヘルペスの症状でお悩みの方は、体調が良くない時は特に注意が必要です。

ヘルペスウィルスの感染経路

このヘルペスウィルスは直接感染と飛沫感染などが考えられるため、感染経路は無限にあるといえます。患部に触れた手で誰かに接触すれば、間違いなくその相手もヘルペスウィルスに感染します。口唇ウィルスの場合、口の周りに患部が存在しているため、くしゃみや咳などによって空気中に拡散され、そのまま周囲にいる人に感染する可能性もあります。
これまで、風邪はうつるという認識はあったものの、このヘルペスが感染するという認識も持つ人が多くなかったため、マスク着用などのマナーがなく、公共交通機関内や学校、会社などで感染が拡大。多くの日本国民が感染した可能性もあります。感染後、自覚症状を覚えるのは10%程度ともいわれていますから、自分がヘルペスウィルスのキャリアであるかどうかわからない状態で生活を続けている人も少なくないのです。
もちろん、ヘルペスキャリアだからといって、すぐに重篤な状況になるわけではありません。再発を繰り返したり、口の周りの水膨れが長く引かない場合など、心配な症状が生じるのであれば、一度医師の診断を受けてみると良いでしょう。まずはご自身の体の状態を正しく認識することで安心した生活が送れるはずです。

性器ヘルペスは性行為で感染する

性器に赤いただれや水泡が生じる性器ヘルペスの感染経路のほとんどが性交渉時において粘膜部に生じる擦過傷によるものです。また口唇ヘルペスのウィルスがオーラルセックスで性器に感染したり、口唇ヘルペスの患部を触った手でパートナーの性器に触れることで感染することもあります。また口唇に潰瘍ができている時にディープキスをしても、相手にうつしてしまうので注意が必要です。
また注意が必要なのが不特定多数の人が使用する便器です。西洋式便座経由で感染する例も少なくありません。やはり感染率が高いのは性交渉ですが、不特定多数の相手との性交渉ほど当然のことながら感染率は高くなります。しかし、ヘルペスキャリアの方が性行為そのものを避けるべきということではありません。水膨れなどの症状があらわれていなければヘルペスウィルスの出現量が少なく、感染に至らない可能性も高いようです。やはり固定のパートナーであれば、相手の体調やヘルペスの発症の状態に配慮しながら性行為ができるので、感染の可能性はぐっと低くなります。
実は、男性の方がヘルペスを再発しやすく、しかも症状が軽いので、人にうつさないように気をつけましょう。中には、極稀にヘルペスの症状がないのに、時々口や性器からウィルスを出している人もいるそうです。

【日常生活での感染パターン】
・口唇ヘルペスの症状が出ている人とキスや回し飲み、同じ食器を使用
・口唇ヘルペスの人のくしゃみによる飛沫感染
・単純ヘルペスウィルス(口唇ヘルペスや帯状疱疹)の患部に触れる
・性器ヘルペスの人が座った便座から感染
【性行為での感染パターン】
・性器ヘルペスの人とセックス
・口唇ヘルペスの状態でオーラルセックス→性器ヘルペスに

日常的に可能なヘルペス予防

日常生活においてもパートナーへの配慮は必要です。まずは医師の診断を受けて、自分がヘルペスウィルスのキャリアなのかどうかを認識しましょう。予防のために薬を服用しながらヘルペスの活性化を抑え、こまめに手を洗ったり、体調やストレスをコントロールして免疫力が低下させないことが重要です。性器ヘルペスの再発予防には、バルトレックスという薬を用いるのが一般的ですが、このバルトレックスは年6回以上、ヘルペスが再発を繰り返す場合に限って処方箋による購入が可能な薬です。それ以上に必要となる場合は、保険適用外となるため、高価な買い物になってしまいます。また、このバルトレックスはドラッグストアで市販されていないため、予防用として、一定量のバルトレックスの購入が必要となった場合には一般的に、ネット通販を活用して入手します。