口唇ヘルペスは水ぶくれができる前に予防可能 - 水ぶくれの正体と潰れた時の対策

水ぶくれができる原因

口唇ヘルペスが原因で唇や口の内部等に水ぶくれができます。この水ぶくれの正体を説明するために、身体の免疫反応について説明する必要があります。

水ぶくれが破けた後にかさぶたができると徐々に治っていきます。

人間の身体には免疫があり、外部からウイルスなどの異物が侵入してくると、免疫が反応して処理しようと働きます。白血球やリンパ球がその役割を担っています。口唇ヘルペスの原因となっている単純ヘルペスウイルス1型は、普段は三叉神経節(さんさしけいせつ)という所に潜んでいます。ここに潜んでいると、身体の中身を絶えず監視してくれて我々を病気から守ってくれる免疫でさえ発見できず、何もできない・手出しできない絶対的な不可侵領域みたいな所となっています。因みに、ここに潜んでいるヘルペスウイルスを免疫細胞が攻撃してしまうと、三叉神経節が傷つくことになるため、身体を動かしたり脳から身体に指令を出す神経に問題が起きてしまい、日常生活すらまともに送れない身体になってしまうのです。それ故に不可侵領域となっているのです。

ヘルペスウイルスが活性化し増殖していくと、潜伏先から移動を開始します。その時は身体中の神経を通って全身の至る所にあらわれる可能性があります。病状が出やすい部位に、唇や口周りと性器周辺(単純ヘルペスウイルス2型の場合)となります。こちら以外には、目(角膜)にあらわれたり、運悪く脳に病状でてしまうと、非常に高い致死率の「ヘルペス脳炎」を引き起こしてしまうのです。

ウイルスが詰まった水ぶくれ

口内の粘膜や唇、皮膚にヘルペスウイルスが到達すると、ウイルスに侵食された細胞に対して免疫が攻撃を開始します。白血球の1種である好中球などが、ヘルペスウイルスによって侵食・感染した細胞をウイルスごと飲み込み、撃退しようとしてくれます。ウイルスを取り込んだ好中球が死亡することで膿となって体外に排出されていきます。ヘルペスで水ぶくれができる、大まかな流れは上記の様になっています。

ヘルペスがいっぱい

その為、水ぶくれの中にはヘルペスが詰まっていることになります。ヘルペスウイルスは感染力が強い為、水ぶくれを触った手を介して、色々なところに伝染していきます。タオルを使いまわすことで、顔の色々な所や他の家族や人にもうつります。キスするだけでも相手にうつることもあります。その為、水ぶくれができた場合は、他の人をヘルペスに感染させてしまう可能性があるという認識をもつことが何よりも重要です。その為、口唇ヘルペスの初期症状があらわれたり、水ぶくれができてしまった場合は、患部に触らないように意識することと、触ってもキレイに手を洗ったり、消毒する事を徹底するようにしていきましょう。

水ぶくれが潰れた場合

もし顔の目立つところに水ぶくれができてしまうと、とても恥ずかしいので潰してしまいたいと考えたり、実際に潰したことがある方もいると思います。この行動は、治癒を遅らすどころか、ヘルペスの感染を拡大させる可能性があるため、決して意図的に潰してはいけません。自然に潰れるまで放置しましょう。

口唇ヘルペスが発症した場合、放置しても2週間程度で自然に治ってくれます。もし途中で水ぶくれを潰してしまうと、上記で説明した通り、身体のヘルペスに感染した細胞を排除しようしている途中で水ぶくれが潰れてしまうめ、状況次第では長引く原因になりかねません。免疫がヘルペスウイルスを殺菌する前に、活きがいいヘルペスウイルスを撒き散らす原因となるため、感染範囲の拡大を招くだけでなく、周囲の人にさえ感染させてしまう可能性が、非常に高くなってしまうのです。

また、かさぶたを触ったり剥がしてもいけません。跡になる可能性もありますので、ご注意ください。唇や頬など人目につきやすい場所にできてしまうと、女性の場合は余計に恥ずかしいと思われるかもしれませんが、かさぶたが自然に剥がれて治るまではガマンが必要です。

患部を清潔に保つ

口内炎

水ぶくれが潰れたら、かさぶたができるまで雑菌が入らないように水でキレイに洗っておきましょう。他の病気の感染リスクが軽減されます。

かさぶたができまるでは、なるべく患部を乾燥させておいた方が早くかさぶたができるようになります。しかし傷ができた直後であれば、湿潤状態を保った方が傷の治りが早くなり、傷跡も目立ちにくいという事が最近の研究でわかっています。しかしかさぶたができてからでは効果がない為、なるべく乾燥させるようにしておきましょう。

水ぶくれを隠す方法

口唇ヘルペスを早く治すのが目的の場合は、薬を服用か治療約を塗って、患部には触らないことが重要です。しかし、人に会う場合や仕事で通勤していたりすると、患部が目立ってしまって恥ずかしいと感じるかもしれません。特に女性の場合、できれば隠したいと思うのが本音ではないでしょうか?

化粧で隠す

女性の場合、隠す為にファンデーションを濃くしたり、口紅やグロスを塗る等で目立たなく化粧する方もいますが、これはあまりオススメできません。筆やパフにヘルペスが付いてしまい、感染箇所を拡大させてしまう可能性があります。化粧をすることで、皮膚の通気性が悪くなるため、回復が遅くなる場合もあります。

マスクで隠す

マスクで隠す方法もありますが、こまめに変えるのでしたら一定の効果は望めます。患部に触る機会もなくなり、他人への感染リスクを軽減できますし、何より患部を隠すことができます。人目に付かない所ではマスクを着用しなければ、効果的です。しかしずっと付けっぱなしだと、蒸れて細菌が繁殖しやすくなるため注意が必要です。また水ぶくれが潰れてしまうと、マスクに染みが付きますので、新しいマスクに交換する必要があります。

水ぶくれを早く治す方法

口唇ヘルペスが原因でできた水ぶくれを早く治す方法は、水ぶくれができる前までが勝負です。予兆が来て赤く発疹してきたら、その時点から治療を開始することで、治りが早くなります。市販されている軟膏では、「アラセナS」「アクチビア軟膏」「ヘルペシアクリーム」等が販売されています。手軽に購入できる為、急な口唇ヘルペスの再発時にはとても効果的です。しかし、唇周辺の外側の皮膚の治療には有効ですが、口の内壁などの口内には使えません。その為、口内にできた口唇ヘルペス対策でも、なるべく皮膚科を受診してバルトレックスやゾビラックス等の経口薬を処方してもらって治療していくと、すぐ症状が治まります。

通販で処方箋医薬品が買える

治療効果が一番高いのは、やはり医療機関を受診してから処方してもらえる処方箋医薬品であり、処方してもらえる抗ヘルペスウイルス薬を服用して治療する方法、一番早く治ります。市販薬は副作用が出ないように効き目がマイルドに抑えてあります。ヘルペス治療でも効果が高い薬は、医師から出してもらえる処方箋医薬品です。その為、1日でも早く治したいというのであれば、症状が出た段階で医療機関を受診することです。しかし、忙しい人には休みを取ることさえ難しいのが現実です。その為、ヘルペスの再発に備えて、予め常備薬として抗ヘルペス治療薬をストックしておけば、自宅においてある薬を飲むことで、再発時の予兆段階や初期段階から治療に入れます。

自宅用にヘルペス治療薬をストックする場合、病院では必要量しか処方してもらえないため、余分にもらうことはできません。実は、病院で処方されているバルトレックスやゾビラックス等の医薬品は、海外から取り寄せることで病院に行く事無く通販サイトから購入できてしまうのです。自宅からスマホで購入することができるため、忙しくて病院にいけない方には特にオススメの治療法です。

ヘルペス以外でできる水ぶくれ

口唇ヘルペスが原因でできる水ぶくれについて説明してきましたが、口唇ヘルペス以外でも唇周辺に水ぶくれができることがあります。代表的なのが口角炎です。この場合、唇の両端に炎症が起きて腫れたり、水ぶくれができます。原因はビタミン不足となります。特にビタミンB2,B6が欠乏していると起きる病気です。カンジダ真菌が皮膚を刺激して起こると言われているため、カンジダ性口唇炎とも呼ばれます。亀裂を起こすこともあり、口を大きく開けると痛みを伴います。

それ以外にはアレルギーが原因によるアレルギー性接触性皮膚炎や固定薬疹(こていやくしん)があります。特に固定薬疹は唇に水ぶくれを作ることがあります。単純疱疹(口唇ヘルペス)とは治療法が異なるため、自宅で治す場合には注意が必要となります。

固定薬疹とは特定の薬が原因による副作用の一部として表れる原因不明の薬疹のことです。灰色っぽい色素沈着が残るため、口唇ヘルペスと大きく異なります。もし何かしらの薬を服用していなければ起きない症状です。