キスでもヘルペスに感染 感染理由から学ぶヘルペス対策

ヘルペスに感染するまで

ヘルペスは幼少期に感染します

ヘルペスは、古くから世界的に蔓延しているウイルスです。日本人がヘルペスに感染する時期の多くは、幼少期の頃と言われています。親や兄弟など周囲のヘルペスキャリアの唾液等から気づかないうちに感染してしまうケースが非常に多いのです。

国立感染症研究所のレポートによると、生活環境によって異なりますが、成人するまでに感染する確率は、50~80%と非常に高い数値となっています。ですので、実はほとんどの人がヘルペスに感染しているといっても過言ではありません。

単純ヘルペスに感染していると、無意識のうちにヘルペスウイルスを排出していることがあります。日常会話や、くしゃみ、咳による唾液からでも感染します。性行為から感染する性器ヘルペスの場合、キャリアの70~80%の人が、目立った症状がないままウイルスを排出してしまっているそうです。

アメリカの調査データによると、一般の人のヘルペス感染率は10%前後なのに対して、娼婦やコールガールと呼ばれる「セックスワーカーの約80%がヘルペスキャリアである」という結果もあります。

何より怖いのが、性器ヘルペスに感染してしまうと、自覚症状の無いまま他人にうつしてしまっている可能性が高いということです。また、性器ヘルペスに感染していると、HIVウイルスに感染する確率が非常に高くなってしまいます。

※データ引用:NIID国立感染症研究所 性器ヘルペスウイルス感染症

ヘルペスウイルスの感染経路

体調不良の時にヘルペスは発症します

このヘルペスウイルスは直接感染と飛沫感染などが考えられるため、いわば感染経路は無限にあるといえます。患部に触れた手で誰かに接触すれば、間違いなくその相手もヘルペスウイルスに感染します。口唇ヘルペスの場合、口の周りに患部が存在しているため、くしゃみや咳などによってウイルスが空気中に拡散され、その周囲にいる人に感染する可能性もあります。

こういった症状がある場合は、ヘルペスウイルスのキャリアであることは疑いのない事実といえます。

ヘルペスウイルスは感染力が強い

ヘルペスは人にうつる

これまで、風邪はうつるという認識はあったものの、ヘルペスが感染するという認識を持つ人は多くなかったため、キャリアと自覚のある人のマスク着用などのマナーがなく、公共交通機関内や学校、会社などで感染が拡大した経緯は否めません。また、正しい知識や情報の不足により、意図せずにうつしてしまう・感染してしまった、という可能性もあります。

ヘルペスに感染後、自覚症状があるのは10%程度ともいわれていますので、自分がヘルペスウイルスのキャリアであるかどうかわからない状態で生活を続けている人も少なくないのです。

様々な感染経路

患部や唾液から感染
ウイルスのついたコップ
患部を頬ずりする
ウイルスがついたタオル
患部を触れた手や指
トイレの便座
トレイの個室のドアノブ

特にタオルの使い回しは大変危険です。顔を拭く場合、目にウイルスが感染してしまうと、角膜ヘルペスになる可能性がありますので、注意してください。またトイレの便座からでも性器ヘルペスに感染するおそれがあります。性器ヘルペスの主な原因となっている単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)は、性器周辺だけでなく腰やお尻にも発症します。不特定多数の人が座る可能性がある公衆トイレの便座には、様々な人が座るため、性器ヘルペスをお尻で発症している人がいた場合、感染する可能性があります。また、トレイの個室のドアノブも同様に危険です。手をキレイに洗ったり消毒する前に触れる箇所となるため、特に女性の場合は用を足した後は外陰部に触れる機会があるため、注意が必要です。同様に男性の場合は、トレイの小便器の水を流すボタンを押したら必ず手をキレイに洗うように習慣づけましょう。

性器ヘルペスは性行為で感染する

性器に赤いただれや水泡が生じる性器ヘルペスの感染経路のほとんどが、性行為時の粘膜部に生じる擦過傷(さっかしょう)によるものです。また、性行為の多様化により、口唇ヘルペスのウイルスがオーラルセックスで性器に感染したり、口唇ヘルペスの患部を触った手でパートナーの性器に触れることで感染することもあります。口唇に潰瘍(かいよう)ができている時にディープキスをしても、相手にうつしてしまうので注意が必要です。

性器ヘルペスの多様化

かつては口唇ヘルペスが単純ヘルペスウイルス1型、性器ヘルペスがヘルペスウイルス2型と大まかな区別ができていましたが、オーラルセックスの普及により、1型であっても性器に感染することがあり、近年増加していると言われています。しかし、ヘルペスウイルスに多くの日本人が幼少期~大人になるまでに感染しているため、性器ヘルペスになったからといって、必ずしも性行為が原因で感染した訳ではありません。ヘルペスウイルス自体の感染力が強力な為、セックス以外からでも感染する可能性があり、感染経路や原因を特定するが難しい病気でもあります。

実はこのヘルペスウイルスは一度感染すると、体内の神経系の裏側に潜んでいて、完全に根治することが難しいといわれています。すなわち、20代や30代の頃までにヘルペスウイルスに感染し、自覚症状もないままキャリアとなって、体力の衰えた50代を過ぎ、免疫力が低下したことで発症してしまうことがあるのです。

免疫部分の接触には要注意

性器ヘルペスが主にセックスで感染する理由は、コンドームをつけないでセックスをすると免疫部分同士が直接接触するため、感染確率が非常に高まる点です。ヘルペスウイルスが健康的で正常な皮膚に付いても、細菌や外部から侵入してくる外敵に対するバリア機能があるため感染確率が下がりますが、免疫部分同士となると、非常に高確率で感染してしまうのです。同様に口の中も同じ免疫部分となるため、ディープキスなどでもたやすく感染してしまうのです。

ヘルペスの母子感染

ほとんどの日本人がヘルペスウイルスに感染していると言われています。しかし妊娠や出産を控える女性には特に注意して欲しい事項があります。妊娠中の胎児への影響と、出産時の赤ちゃんへの影響について分けて説明していきます。

胎児に与える影響は大

ヘルペスに感染している女性が妊娠をしてもヘルペスが神経節で静かに潜伏していて、症状が何も出ていなければ、問題一切ありません。殆どの人がヘルペスウイルスに感染しているため、当然といえば当然かもしれません。しかし、妊婦にヘルペスの症状があらわれてしまうと、お腹の中にいる胎児も感染する可能性がでてきます。胎内でヘルペスウイルスに感染してしまうと、胎児は髄膜炎を起こしたり、致死率が極めて高いヘルペス脳炎にかかり、命の危険が非常に高くなってしまうのです。

出産時の産道感染

出産時に赤ちゃんが産道を通る時に、感染する場合もあります。タイミング悪く、出産直前に性器ヘルペスを再発してしまうと、産道感染の可能性が起きす。この場合、感染のリスクをなくすために、帝王切開での出産となります。

出産後1ヶ月までの新生児は要注意

大人になってからヘルペスに初感染すると重症化しやすくなりますが、赤ちゃんや子供の頃なら比較的軽症で済みます。しかし、生後1ヶ月までの赤ちゃんは、病気に対する抵抗力がついていないため、この時にヘルペスウイルスに感染してしまうと、重症化してしまいます。

胎児・赤ちゃんへの感染経路と割合

胎内感染
5%
産道感染
85%
水平感染
10%

水平感染は、食べ物の口移しや頬すりをすることで、感染することです。生まれてきたばかりの赤ちゃんなので可愛い気持ちはわかりますが、善意からくる愛情表現がすべて良い結果が生まれるわけではありません。特に口唇ヘルペスを経験している方の場合、抵抗力の無い赤ちゃんの皮膚にキスてしまうと、そこからウイルス感染することがあるため、ご注意下さい。親との箸やスプーンの使い回しも大変危険です。ヘルペスに感染して重症化すると、ヘルペス脳炎になってしまいます。致死率が極めて高い病気ですので、特にご注意下さい。

日常的で可能なヘルペス予防

日常生活においてもパートナーへの配慮は重要です。まずは医師の診断を受けて、自分がヘルペスウイルスのキャリアなのかどうかを認識しましょう。

CASE:1.ヘルペスキャリアで無い場合
日本人の約70%もの人がヘルペスウイルスに感染していると言われています。その為、感染していない人は残りの約30%と、少数派となる計算です。日常生活を送る上で、完全に予防するということは、人との接触を絶たない限りほぼ不可能です。またヘルペスキャリアかどうかの検査をしていない人がほとんどだと思いますので、「自分はキャリアかもしれない」ということを大前提にしてしまえば、対策もしやすいでしょう。

免疫力を落とさない
過度なストレスを受けない
体調管理を徹底する
長時間日焼けするような状況を防ぐ
うがい・手洗いを徹底する
人混みを極力避ける
公衆トイレ等不特定多数の人が利用するトイレでは、便座を除菌してから利用する

上記の例は、基本的にはヘルペスウイルスを活性化させない予防策となります。仮に感染していない人でも上記の予防策を講じておくだけで、ヘルペスの症状が出ることを防ぐ効果もあります。

CASE:2.ヘルペスキャリアの場合
ヘルペスは自身の体調が悪くなると症状が起こりやすくなる病気です。ヘルペスウイルスを体内から完全排除することは、現在の医療技術では確立されていないため、ヘルペスを活性化させない事が先決となります。

またSTD(性感染症)でもある性器ヘルペスをうつす可能性もあるため、パートナーと性行為をする場合は、コンドームを着用してお互いの身を守ることも大事です。

再発予防のためには、薬を服用しながらヘルペスの活性化を抑え、こまめに手を洗ったり、体調やストレスをコントロールして免疫力が低下させないことが重要です。

性器ヘルペスの再発予防には、バルトレックスを用いるのが一般的です。このバルトレックスは年6回以上、ヘルペスが再発を繰り返す場合に限り、処方箋による購入が可能な薬です。
バルトレックスはドラッグストアで市販されていないため、予防用として一定量以上のバルトレックスが必要となった場合には、ネット通販を活用して入手するのが一般的です。

バルトレックス500mg

バルトレックス500mg

バルトレックスは、性器ヘルペスを始め、単純ヘルペスや水疱瘡、帯状疱疹の治療に効果のあるお薬です。

1箱10錠:3,980円

病院では1回の処方に制限がありますが、通販なら希望する分量を購入できます。常備薬としてまとめ買いすれば更にお得に購入できます。

製造元:グラクソ・スミスクライン社
主成分:バラシクロビル
1箱10錠入 1錠あたり:398円

評価:4.2