こんな症状があらわれたら要注意!ヘルペスの疑いがある症状とは?

ヘルペスってどんな病気?

自覚していないキャリアも含め、推定でも国民の7割が感染している可能性があるとされているヘルペス。ヘルペスウィルスを原因とした感染症で、唇の周囲に症状を発する口唇ヘルペスと性器に発症する性器ヘルペスが一般に知れ渡っています。また、小さな発疹が集中してやがて大きな帯のような状態になる帯状発疹も、ヘルペスの一種と考えられており、近年では50代以降の女性の間で、この帯状疱疹の悩みを抱えている患者さんが増えているようです。
感染力が強く、しかも一度ウィルスに感染したら、体内から消失させることが難しく、繰り返す再発症状と同居しながら生活を送らねばならない、やっかいな病気のひとつと捉えられています。患部に触れた手や唇、性交渉など直接、あるいは飛沫感染でウィルスがうつる可能性が高いため、大切なパートナーや子供にうつってしまう可能性もあります。実はこのヘルペスは女性の方が発症しやすく、妊娠中に胎盤感染を引き起こしたり、性交渉やオ―ラルセックスで夫に移してしまうケースも数多く見られます。

ヘルペスの症状を正しく理解する

ヘルペスは早めに治療を開始することで症状を抑え、周囲への感染を防ぐことができる病気です。まずは、ヘルペスの症状を正しく理解し、ちょっとでも思いあたったならば早めに病院に行って治療を開始しましょう。口唇ヘルペスは唇や口角など、口の周囲に発症するヘルペスの一種です。このヘルペスの原因となるのはHSV1型と言われるウィルスで、一般的には上半身に発症するヘルペスです。口の周りや歯茎、口内炎、目の角膜、鼻などの部位に症状が現れるものです。重度になると脳に感染し、ヘルペス性脳炎を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
口唇ヘルペスはまず、患部にピリピリ、チクチクなど違和感を覚えることから始まります。やがて痒みやほてりなどが起こり、そこから半日以内に赤くはれあがった水膨れが生じるようになります。実はこの時期がもっともウィルスの活動が活発に行われているため、この時点でヘルペスであることをキャッチして治療をスタートさせるのが理想です。このまま放置しておくとやがて患部の水膨れが大きくなってきます。この水膨れの中にウィルスが詰まっていると認識してください。よく、見栄えを気にするばかりにこの水膨れをつぶしてしまう人が多くいます。水膨れをつぶした際に溢れてくる液体はウィルスです。それを触った手で他人に触れたり、あるいは自らの性器などに触れることでウィルス感染を引き起こします。

身体の奥底に潜むヘルペスウィルス

感染したからといって、すぐに相手に症状が現れるわけではないので、うつったかどうかの判断ができないのが難しく、中にはそのまま潜在的なキャリアになってしまうケースも見られます。ウィルスは神経の奥底に潜んで、しかるべきタイミングに発症することで、“身に覚えのない”患者さんが生まれます。治療に入らなくても、発症から10日~2週間ほどでかさぶたができて自然に治癒していきます。ところが前述の通り、根治したわけではないので、以降、何度も再発を繰り返すことになります。再発を繰り返すたびに周囲への感染も広がっていきます。国民の7割もの人々が潜在的に感染しているというのも、ヘルペスが感染症であることを自覚せず、治療しないままに放置した結果と言えます。まずは自分がウィルスキャリアであるのかどうかを診断してもらい、正しい対象法を講じるべきでしょう。

性器ヘルペスの症状

性器ヘルペスは男性と女性との間で症状が異なります。基本的な症状は口唇ヘルペスと同様、感染した場所に水膨れが発生し、それがやがてつぶれて、ただれたような状態になります。男性の場合は生殖器の表面に違和感を覚え、その2日後くらいに赤い発疹がみられ水膨れになっていきます。
女性の場合は、激しい痛みを伴うケースがあります。あまりにも強い痛みで排尿が困難になったり便秘を引き起こしたりすることもあります。時には髄膜に感染して髄膜炎を引き起こして、激しい頭痛を起こすことがあります。再発の場合は、これほど重度にはならず、軽い痛みや痒みを実感する程度となり、初回ほど危機感を感じなくなってしまいます。ところが何度も何度も再発を繰り返すようになるので、薬物による治療や予防策は必須です。

ヘルペスと勘違いする病気

ヘルペスと勘違いしてしまうような類似の症状を引き起こす病気もあります。例えばカンジタ膀炎や膀胱炎、細菌感染症があげられます。口唇ヘルペスと混同される病気に口角炎や手足口病、とびひや梅毒などがあげられます。どっちにしろ“ヘルペス”だと決めつけるのは危険です。特に子供だったり、初めて発症する場合、誤った自己判断は、以降の治療や服用すべき薬を見誤り、危険な副作用を引き起こす可能性があります。もちろん、早期発見、早期の治療開始が大切なのは間違いないのですが、違和感を覚えた時点で恥ずかしがらずに病院に行って専門医の診断を受けるべきでしょう。

性器ヘルペスで更なる性感染症に!

性器ヘルペスが原因で、更なる感染症を誘発してしまいます。ヘルペスが引き金となって併発しやすい病気に、HIV感染症 / エイズ やヘルペス脳炎、無菌性髄膜炎と、死に至る可能性が高い非常に危険な病気になりやすくなってします。 。

ヘルペスの治療と予防法

一度、ヘルペスであるこがわかれば、再発時に気を付けることもできますし、投薬による予防策を講じることも可能です。ヘルペスの治療や予防には一般的は内服薬か軟膏など塗り薬を用います。口唇ヘルペスには軟膏が有効ですが、性器ヘルペスの治療や予防には内服薬が有効です。服用薬としては主にバルトレックスを、軟膏としては「アラセナS」が用いられます。性器ヘルペスの予防にはこの服用薬バルトレックを服用し続けることが推奨されています。
ところが病院では必要量のみ処方されるので、別途ストック用に購入するのが難しい状況です。性器ヘルペスに限っては、予防目的としてバルトレックスを無制限で購入することができますが、年6回以上の再発を繰り返す場合に限るという付帯条件が定められています。それ以上に必要となる場合は、保険適用外となるため、高価な買い物になってしまいます。
予防用としてバルトレックスを入手したい場合には、ネット通販などを利用すると良いでしょう。このバルトレックスは2013年に特許が切れているため、各メーカーがジェネリック薬品を販売しています。特にインドの製薬会社が販売を行っているジェネリックは、正規品の1/3の値段で販売がされています。安価に購入したいのであれば、個人輸入のサイトを活用するか、あるいはジェネリック薬品の購入を検討するのがベストです。
口唇ヘルペスには直接塗布する軟膏薬が有効です。「アラセナS」「アラセナSクリーム」「アクチビア軟膏」「ヘルペシアクリーム」「ヘルペエース」といった商品名で市販されているので、近所のドラッグストアなどで購入が可能です。これらの軟膏は第一類医薬品に相当するため、薬剤師が常駐する薬局やドラッグストアでの購入が義務付けられています。仕事を持っているとなかなか病院に通うことはできないので、再発予防にはこれらの薬をストックしておいて、症状が現れたらすぐに対策を講じるべきでしょう。早期に服用を開始すれば、それだけ悩みも小さくなります。